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レーシックの可能性

非アトピー性端息の原因物質はわからないが、アトピー性端息と同じく外部からのアレルゲンと反応するT細胞が多くできているというデータがある。 すなわち、なんらかの原因物質でT細胞が増殖していると思われる。

ダニ、カンジダ(カビの一種)、ユスリカなど外部アレルゲンに対するIGE抗体は検出きれないが、IGG抗体が正常より高いのはその証拠といえよう。 このIGG抗体も症状の出現と関係あるのかもしれない。
アスピリン瑞息はアスピリンおよび多くの鎮痛解熱剤などで、重篤な瑞息発作を起こすタイプの瑞息で、瑞息全体の五〜一○%を占める。 たとえば、アスピリンを内服すると一○分〜四時間後、平均五○分後に鼻水に続いて瑞息が始まり、多くの場合、重症発作となり、呼吸困難のためチァノ−ゼ(血液中の酸素不足で口唇が紫色になる)から死に至ることが珍しくない。
アスピリン瑞息を起こす人は、他の鎮痛解熱剤、食用黄色色素・食用防腐剤などの食品添加物を服薬あるいは摂取しても同様の症状を起こす。 これら以外でも多くの果物、一部の野菜(トマト、キュウリ)にもこのタイプの瑞息患者には瑞息を起こす物質が含まれているので発作が起きやすい。
また黄色の錠剤一錠でも、その中に含まれる着色剤のため発作を起こす。 アスピリン端息患者が安全に使用できる鎮痛解熱剤の種類はごく限られているので、使用前に専門医師と相談しなければならない。
上記原因物質に対し皮層テストやIGE抗体検出等は陰性であるので、その発症のメカニズムはわかっていない。 さて、アスピリン端息患者に有害な、上記のさまざまな薬剤あるいは物質は、化学構造に共通性がない。
唯一、これらの原因物質はごく一部の例外を除き、共通してプロスタグランジンの産生を阻害することが知られている。 プロスタグランジンの産生を阻害されるため、同じ材料から産生され、気管支収縮力の強いロイコトリエンが多く作られると考えられる。
なお、アスピリン瑞息の遺伝性については報告が一致しない。 これも中高年者に発症ずることが多く、難治化しやすい。
アレルギー症状が発現するためには以下の過程が必要と考えられる。 IGE受容体の数と、そのIGEに対する親和性(結合力)。
化学伝達物質に反応する自律神経の機能。 化学伝達物質や自律神経の作用に反応する臓器の感受性(気道の過敏性など)。

すでに一二世紀に、ユダヤ人医師のMという人が瑞息の家族性発症を報告しているという。 アメリカのCは一九一六年に六二一例の瑞息、鼻炎、蓋麻疹、食餌アレルギーを調べたところ、遺伝的傾向があると報告した。
ついで一九二三年、アメリカのCは瑞息、鼻炎、ある瞳の食餌アレルギーは合併して生じやすいこと、遺伝的傾向があること、大多数の人には無害な物質が原因で症状が出現することなどの特徴をあげ、アレルギー性の瑞息、鼻炎にアトピーという名称を与えた。 一卵性双生児の遺伝子タイプは同一であるので、アトピー性疾患の発症が遺伝のみによるものであれば、同一環境下では同様な発症を見るはずである。
スウェーデンのEは、二四三四組の一卵性、四二一○二組の二卵性双生児を調べた。 これらの組はいずれも、少なくとも片方がアレルギー疾患を持っている組である。
一卵性の場合でも、双生児の両者ともに瑞息、鼻炎、またはアトピー性皮膚炎の三者のいずれかを示す率はわずかに二五%である。 二卵性の場合ではさらに低く一六・二%で、一卵性よりは有意に低い。
瑞息では一卵性での一致率が一九%、二卵性では四・八%であった。 アメリカのタウンレーの場合ではアレルギーの一致率は高いが、一卵性でも五○%に達しない。
一卵性双生児はほぼ同一環境下におかれることが多いと思われるが、この差異の原因はよくわからない。 アメリカのLらはアトピー性皮膚炎の発症の一致率は一卵性双生児(七七%)が二卵性双その後、同じアメリカのBが免疫応答性と組織適合性抗原との関連を発見して以来、IGE抗体産生とHLAとの関係がさかんに研究されるようになり、最近では遺伝子工学の手法を導入した研究もなされている。
瑞息にはアトピーと非アトピーのタイプがあり、いずれも気道過敏性を有している。 アトピー性端息では気道過敏性のほかにもIGE抗体産生充進があるので瑞息と遺伝との関係は複雑で、その解明にはまだ多くの課題が残されている。

Dらは、瑞息と枯草熱の発症について三八○八組の双生児を詳細に調べ、同様の結果を得るとともに、瑞息と枯草熱の間には共通の遺伝要因と、さらに別々の遺伝要因が関与していることを示唆した。 さらにアメリカのBらは、一卵性双生児を、いっしょに育った群と別々に育った群に分けて、瑞息と鼻炎の一致率を調べたところ両群間に差はなく、環境よりも遺伝の影響が大きいことを示した。
そのほか気道過敏性、皮内反応抗原、血清IGE抗体値、血清総IGE値などで一卵性双生児間での一致率が高いとする報告は多い。 イギリスのBをはじめアトピー性疾患に関するいくつかの研究では、アトピーである患者を中心に調べると、両親がアトピーである場合、子供がアトピーになる割合は約五五〜六○%、一方の親のみの場合二○〜五○%、両親とも非アトピーでは約一○〜三○%である。
つぎに、どちらかがアレルギーである夫婦を中心に追跡すると、両方がアレルギーの場合、子供の約七○%、一方のみアレルギーの場合、子供の約五○%がアレルギーを発症するとの報告がある。 小児瑞息では男児の方がかかりやすく、父親がアレルギーより母親がアレルギーの場合の方が子供がアレルギーの頻度が高い。
これらの報告を見ると、アレルギーの発症には遺伝の影響が大きいものの、単純な遺伝形式では説明が困難である。 抗原認識遺伝子およびIGE産生量を規定する遺伝が想定されている。
IGE抗体産生に関与するTリンパ球と、そのリンパ球が産生し、B細胞に影響を与えるタンパク、すなわちサイトカインが研究されている。 マウスではヘルパーT細胞がThlLTh2に分けられ、ThlはIL(インターロイキン)2やIFN(インターフェロンガンマー)を産生し、Th2はIL‐4、ILl5を産生する。
ILl4はIGE産生を増強し肥満細胞を増殖させる。 ILl5は好酸球をひき寄せる作用がある。
IFNはIGE産生を抑制する。 ヒトにおいてもマウスのThl、Th2に相当するリンパ球が存在し、IGE過剰産生はIL‐4の相対的過剰産生と関連するのではないかと推測されている。
イタリアのRらは、アトピー性皮膚炎患者および正常人のリンパ球一個一個を単独分離して培養し、それぞれ増殖させ単一系の細胞株を作った(クローン化という)。 その分泌するILl4、IFNを調べて、ThlかTh2かを調べると、アトピー性皮膚炎患者のTリンパ球はほとんどTh2タイプで、正常人ではThlタイプであった。
結核菌成分で免疫すると正常人はThlタイプのリンパ球が増殖するのに、アトピー患者ではTh2タイプのリンパ球が増殖する。 これから見ると、アレルギー患者はアレルゲンと接するとTh2タイプのリンパ球が増殖しやすいといえよう。

一方、寄生虫感染ではアトピー素因がなくても血清IGEはいちじるしく上昇し、寄生虫体成分に対するIGE抗体も高くなる。

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